工具業界の異端児?ネジザウルスの逆襲

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書籍・雑記

今回紹介するのは、工具メーカー

株式会社エンジニア社長の髙崎充弘さんが書いた

『ネジザウルスの逆襲』です

この書籍を読むと、

『企業が売り上げを伸ばすための戦略』

知ることができます

株式会社エンジニアって?

ネジの頭を外す専用工具『ネジザウルス』を主力とし、

年1万個売れれば大ヒットの工具業界で、

異例の250万個の販売を達成した新星中小企業

エンジニア様の商品記事も書かせていただいたので、

時間があればご覧ください

『どんなネジも掴んで回す!ネジザウルスPZ-59!!』

『これは便利!ENGINEERの鉄腕ハサミ PH-50』

2代目社長の苦難とヒット商品

著者の髙崎充弘さんは父の小さな会社を引き継ぎ、

約800アイテムの商品を開発するも、苦しい状況にあった

肝いり商品を値下げをしても、800個しか売れない崖っぷち…

しかし、商品戦略を大きく変更、商品を改良したところ、

年800個しか売れなかった商品が7万個売れる大ヒットとなった

大ヒット商品に必須!~MPDP戦略~

社長が変えた商品戦略は、以下の4つ

  1. 一家に一丁ネジザウルス!』…工具店だけではなく、ホームセンターにも商品を展開
  2. 知財戦略で飛躍する!』…日本で1番知財技能士が多い中小企業
  3. ヒットに必須の『感性価値』…デザインは2合目と8合目が大事
  4. キャラクター』の情報発信力…ゆるキャラは1人歩きする広告塔

社長はこれをMPDP戦略と名付け、

飽和した市場でも、大ヒットを生み出す理論を打ち出しております

Marketing(マーケティング)~潜在ニーズへの着目~

マーケティングというと、私のような初心者は、

『お客様アンケートをとって、要望の高い意見から採用しよう!』と

考えがちです

一方で、エンジニアでお客様アンケートをとった際、

多くのお客様が望んでいる意見は、製品の改善点ととらえ、

顧客獲得には弱い要素としています

そこで、『お客様の本当のニーズはそれ以外の”驚き”にある』とし、

『今までつかめなかったネジも掴める』ニーズに着目し、成功しました

Patent(パテント) ~知財戦略で守る~

社長によるとエンジニアは30名程度の小さな会社ですが、

多くの方が『知財技能士』の資格を有しているようです

知的財産の知識を共有することの重要性は年々高まっており、

・特許抵触による開発の手戻りを防止

・サードパーティーの参入を防止し、利益確保

・ワールドワイドな市場展開も、スピーディーになったとのこと

Design(デザイン) ~試行錯誤と洗練された造形のバランス~

エンジニアでは、デザイン性の向上に2つのポイントがあります

1つが『3Dプリンターの活用』

試作コスト低減、開発時間の短縮により、素人でも試行錯誤をして、

製品の精度を高められるとのこと

もう1つが『工業デザイナーの2段階活用』

20%の段階で、複数のプランを提示してもらい、自分たちで選択し、

80%の段階で、細部をブラッシュアップし、プロの意匠を宿す

こうすることで、開発自主性の担保と洗練された外観を両立

Promotion(プロモーション) ~1匹の恐竜が生まれれる~

エンジニアには公式キャラクター『ウルスくん』がいます

とても愛らしく、HPや売り場で数多く見かけ、

ゆるキャラグランプリでも上位に入ったキャラクターです

ウルス君のLINEスタンプの公式アナウンスは こちら

実は『キャラクター戦略』は中小企業には理にかなった戦略で、

・比較的低予算で広い範囲にインパクトの強い発信できる

・キャラクターが独り歩きすると、広告塔として機能し始める

・愛着が湧くと、ファンとして長期顧客が見込める

某船橋の非公式キャラクターが良い例と言えます

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