
『図面の”常識”は本当か?』を検証する図面のセオリー検証ラボ
実際に作図し、価格の比較検証をし、皆様の図面製作やコスト試算の
お助けをするシリーズモノとなります!


今回は『図面のC面取りの大きさで価格は変わるのか?』を
検証していきたいと思います。角部でケガしないために設ける
「面取り」。その大きさとコストの関係に迫っていきます

【前置き】 ~価格比較をするにあたって~

本シリーズでは、図面ごとの加工コストを客観的に比較するために、
ミスミが提供する 「meviy(メビー)」 という見積りサービスを
利用しています。あらかじめその点をご理解いただければと思います

画像引用:meviy(メビー)公式HPより

meviy は、3Dデータや図面をアップロードするだけで、AIが
加工方法を自動判定し、即時に見積りと納期を提示してくれるサービスです。
設計者が“コストの違い”を素早く把握できるため、
今回のような検証には相性の良いツールとなっています。
【検証条件】形状や材料について

条件はイメージ図通り。20x30x10の鉄塊のカドを
『面取りなし/C1/C2/C3』で加工した際の価格を比較します


せっかくなので、『C面取りとR面取り』とのコスト比較も実施
条件は同じで、エッジがR1とR3の場合の価格比較を行います
【検証結果①】C面取りがデカくなると、価格はUPする

検証結果は以下の通り、『C面取りが大きくなる程価格UP』となります。
まず、面取りの有無で価格が大きく上昇した後、切削量に応じて価格が
徐々に上がっていく結果となりました


こうしてみると『とりあえず面取りしておくか』みたいな形ではなく、
ケガ防止など必要な箇所に応じて、最小限の面取りに抑えることが、
設計での低コスト化につながることがわかりますね
【検証結果②】R面取りの方が低価格になるケースも!?

次にR面取りの結果は、『R面取りが大きくなっても価格UPは控えめ』
C面取り同様、有無によって価格は大きく上昇(R1はC1より+¥39)
R1→R3は+\14と切削が大きくなっても価格UPはほぼありません

※アイソメ図が面取りのままなのはご容赦ください

今回のケースでいうとC2以上の面取りを行いたい場合は、
『R面取りの方が低コスト』になるという結果
もしかしたら切削量が大きい場合はR面取り優先の方が良いかも?
【結論】面取りの有無・大きさ・種類で価格は変動

今回は面取りの大きさに関して『C面取りはデカくなる程コストUP』説は
【本当】という結果でした。C面取りを検討する場合は、なるべく適切な
大きさに設計することが、価格を下げていくノウハウと言えるでしょう


一方でオマケで実施したR面取りに関しては、
『大きく削る場合、C面取りよりもR面取りの方が低コスト』という結果に
こうした使い分けができると、ベストな設計もはかどると思います


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